• 開催: CIBONE CASE(銀座)
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2012年、妻沼大介と山田研一により設立された 10¹² TERRA の10年の記録を紐解く展示を開催いたします。

私たちは彼らとともに、その10年間において、箱の持つ意義や必要性、そして美意識について考えてきました。

繊細なモノを大切に守るための箱、
人から人へモノが渡る際に思いを込めるための箱、
そして中に入れられたモノを、より美しく見せるための箱。

彼らはステンドグラスの技法を使い、直線とグラスで作られたとてもミニマルでシンプルな造形構造によって、この全ての箱の存在を肯定しています。

代表的な作品である植物を育てるための水栽培用テラリウムや、思い出の品を飾るためのショーケース、隠してしまいがちなものを美しく見せるためのグラスボックス。

彼らが行う、見逃されがちな機能に美しさを与える行為は、私たちの目指す生活の中におけるモノとの関わり方を存分に感じさせてくれます。

モノを入れるための箱も愛でられるべきものであると。

そこには人の創造と彼らのモノへの愛情が詰まっている、まさに箱の展示なのです。

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