sleep in the mirror Mai Komiya

開催:CIBONE(表参道)
作家在廊日 : 6月17日(土),18(日)

私たちは眠りに落ちると何処へ行くのだろう？
よく夢を見る。
夢の中で出会った人間の顔がよく思い出せないことがある。
それらはすべてドロドロで、ケロイドのように溶けた顔面をしている。
手足ははっきりと人の形を成しているが、顔だけが思い出せない。
不思議と気持ち悪い、怖いという感情は抱かないまま夢の中のストーリーは進行していく。それがかつての恋人なのか、友達なのか、あるいは未だ出会っていない人間なのか、誰なのかはわからない。

北九州を拠点に活動する、小宮万依の個展を開催します。
今回出展される「LIQUID」「BUGG」「MELT」と題されたシリーズの作品は、日常に混在する違和感、あいまいで夢想的なもの、人間関係に関する不条理な心情・状況に焦点をあてた作品です。これらの作品は、シルバー鏡面仕上げのフィルムを支持体とし、アクリル絵の具、樹脂などを使用して制作されています。鏡面仕上げの効果で、鑑賞者は作品の中に写り込んでしまいますが、その表面はクリアーでないためそこに何が写っているのか曖昧になり、表面にゆらぎが生まれ、画面に溶け込んでいくような表現となっています。

企画協力：企画協力：GALLERY SOAP (@gallerysoap.jp)

‐小宮万依 (Mai Komiya)‐: 1997 年下関生まれ。2019 年に九州産業大学造形短期大学部卒業。学生時代より日常の生活の中から素材(ビーズ、鏡、塩化ビニール、プラスティックの日用品、吸い殻、パッケージ等) を利用して平面、立体作品を制作しています。近年は、鏡やシルバーの塩ビフィルムなど反射する支持体に描かれたカラフルでユニークな平面作品も制作しており、福岡、東京、広島などで作品を発表しています。アートフェアアジア福岡で出品された鏡面仕上げのPVC フィルムにアクリルで描かれたシリーズの作品は美術関係者からも評価されており、今後の活躍が期待される若手アーティストの一人。

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