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2024.10.10
CASE:70 Timescape

CASE:70
Timescape
- 開催: CIBONE CASE(銀座)
- *English follows Japanese
常に私たちの身の回りにある「時間」という存在。
時計のように、正確であること、機能的であることは、日常にとって欠かすことのできない要素のひとつであり、デジタルの時代においては、よりその精密さがあたりまえのようにも感じられます。
しかし、環境や状況によって同じ数分の捉え方が変わったり、同時代を生きていても、過去と現在の間に流れる時間軸が人によって全く異なるように、「時間」とは、とても感覚的で、曖昧で、そしてパーソナルな存在でもあります。
それはどこか、同じ風景を眺めて共有するものはありながらも、それぞれの情緒に作用するという経験に近しいようにも感じます。
今回の企画展では、時間というテーマを自由な解釈で捉え、普段何気なく生活している中で見過ごしてしまっている“時間観”に少しだけ意識を向けてみたくなるようなプロダクトや作品をご紹介いたします。
機能美を持った道具としての時計と、機能を持たないことで感じる、もうひとつの時間。
目には見えない時間を視覚化することで見えてくる日々との繋がり。
経年が生み出す、時間がモノに与える表情。
特別なことはしなくても、いつもの身近な「時間」を少しだけ違った視点で眺めることで、日常との向き合い方を捉え直すきっかけになったり、新しい感覚に巡り会えるかもしれません。

- Life Stripe
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Life Stripeとは、一日の行動を21色のカラーに置き換え、それらを24時間の時間軸に沿って記録することから生まれる「生活の模様」です。
とびきりの一日もあれば、悲しい一日もある。もちろん、ごく平凡な一日も…。
そうしたさまざまな一日を、文字でも写真でもなく、色彩のパターンで表現するアートワークです。
毎日を確認し、Life(生命・人生・生活)を感じとる。生きた事実は美しいパターンを生み出します。
- SPREAD
- 山田春奈と小林弘和によるクリエイティブ・ユニット。長い時間軸で環境を捉えるランドスケープデザインの思考と鮮烈な印象を視覚に伝えるグラフィックデザインの手法を融合させ、環境・生物・物・時間・歴史・色・文字、あらゆる記憶を取り込み「SPREAD=広げる」クリエイティブを行っています。

- torsion
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ガラス管を捻って生じる自然な造形的な美しさを持った砂時計のようなオブジェ。
職人が一つ一つ手作業で捻っているため、砂が落ちきるまで数秒のものもあれば、数分かかるものもあり、正確な時間を計ることはできません。
捻ることで自然に出来た内部の「すき間」が、砂時計の「くびれ」として機能を果たすようにデザインされており、ガラスの美しい造形と動きを感じることができます。
- STUDIO COHAKU
- 濱西邦和と黒田達朗による、「実験的アプローチによる機能的な合理性の探究」をテーマに、大小様々なプロジェクトにおいてデザイナーとして参画し、 空間や商品をデザインしています。プロトタイプとマスプロダクトの中間のようなプロダクトコレクション「limited」は、デザイナー自身が、自由気ままにデザイン、製造、販売を行い、個体差をそのまま残したりアップデートを繰り返しながら一期一会のユニークピースを制作しています。

- Fused Clock
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プロダクトが元々持っている生産当時のかたちや時代の空気感、物が持っている記憶のような風合いを残しつつ、ジュエリーにも使用している図形モチーフをエッセンスとして融合させることで生まれた一点ものの時計。
かつて量産されていたものや、一度は持ち主の手を離れた時計が、新たな個性を持って日常の一部となり、時を刻みます。
- LOOP&BOX
- 2016年にスタートしたジュエリーブランド。プロダクト(=量産)的に見える現代的で無駄のない構造は、金属の硬度や細部の精巧さを持たせる為手間のかかる手工芸により丁寧に表現されています。2022年よりVINTAGEやUSEDの時計を作品としてリノベーションし、1点物として再生するシリーズを展開しています。

- ISSH
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お香一本が燃え尽きるまでの時間を指す言葉”一炷”。
「香りを愉しむことで、整える時間を可視化をする」をコンセプトに、お香の燃焼時間を20分に設定し、メモリが刻まれた香立てにセットする事で、燃えてゆくお香が時を示します。20分という時間は、頭や身体を休め「今」だけに集中する状態に有効的と言われている時間です。一日1440分の内の20分を自分自身の内側に意識を向け、安寧のひとときをもたらしてくれます。
- 大香
- 1943年創業以来、国内外から香りを厳選し、オリジナルや様々な企業との協業等、あらゆるシーンに香りで演出できる豊かさを届けています。香りは生活必需品ではありませんが、物質的飽和状態にある現代において、生活必需品よりもある意味重要と考えられる「心の必需品」を目指し、香りを中核とした事業展開で心豊かな暮らしつくりに貢献することを理念としています。
October 19, 2024 (Sat) - November 4, 2024 (Mon, National Holiday)
Venue: CIBONE CASE (Ginza)
The ever-present concept of "time" in our daily lives.
Like a clock, precision and functionality are essential aspects of our everyday routines. In the digital age, this accuracy feels almost like a given. However, depending on the environment or circumstances, the way we perceive even the same few minutes can differ, and though we may live in the same era, the flow of time between the past and present can vary greatly from person to person. In this way, "time" is something deeply sensory, ambiguous, and personal. It is similar to sharing the same view of a landscape, while each person experiences it emotionally in their own unique way.
In this exhibition, we explore the theme of time with open interpretation, presenting products and works that encourage a subtle shift in awareness towards the concept of time—something that often slips by unnoticed in our daily lives.
A clock, as a tool with functional beauty, contrasts with another experience of time, one that is felt in the absence of function. Visualizing time, which is otherwise invisible, reveals our connections to everyday life. It shows how time, through aging, imparts expression to objects.
Even without doing anything extraordinary, simply observing the familiar concept of "time" from a slightly different perspective may provide an opportunity to reconsider how we interact with our daily lives, or even lead to the discovery of new sensations.
> PRESS お問い合わせ (株式会社ウェルカム CIBONE広報担当)