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2022.01.12
The Vessel Naotsugu Yoshida

The Vessel
Naotsugu Yoshida
- 開催: CIBONE (表参道)
- 最終日は18:00まで
- 作家在廊日: 1月22日(土)
- *ご来店の際のお客様へのお願い
吉田直嗣のモノトーンの世界は、日が昇り、辺りが陽光に照らされ、そしてまた美しい闇夜を呼び起こす、その光の移ろいをあらわしているように思えます。
それほど繊細に日常の白と黒を無意識的に作り出す手は見事としか言いようがありません。
今回揃う作品は、どれもその繊細な色使いを持つ、いわゆる入れ物です。花を活ける、枝を差す、手を入れず空間に据える、だれにも用途を強いることがなく、すっと手に取りたくなる器ばかりです。
置かれた空間の空気は一変し、辺りの些細な音が、とても心地よく感じます。
活けられた枝花はすらりと背筋が伸びたように際立ちます。
清々しさを望み、またすべての生命が陽の光を求めはじめるこの季節に、ぜひ吉田直嗣の作品に触れていただきたい。
昨年3月、東京・六本木の国立新美術館地階・SFTギャラリーのツボる展Vol. 1では、吉田直嗣が「壺を作るのがこんなに楽しいと思わなかった」と語り、壺だけというお題に意欲的に制作した作品に注目が集まりました。自在なかたち、そして釉使い。色気が匂うモノトーンの新境地、何しろこれまでにない新鮮な壺なのです。本展は緊急事態宣言発令下、新型コロナウイルス感染症の感染予防・拡散防止のため、美術館休館に伴い会期半ばで終了し、それら一点ものの壺を見逃したことを悔やまれた方も多かったのではないでしょうか。
このたび、CIBONEにて「吉田直嗣の壺」をご覧いただきます。空間との親和性において、より重層的に魅了する作品展となります。お出かけください。
企画協力: 祥見知生 うつわ祥見KAMAKURA
> PRESS お問い合わせ (株式会社ウェルカム CIBONE広報担当)