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2025.6.12
Behind The CASE:Gleichenia

Behind the CASE
Traces in Flowing Light
Gleichenia
CIBIONE CASEでは初となる今回の展示では、「光の痕跡」をテーマにCAIRNとIN WATERの2つのシリーズをご紹介いたします。
彫刻と空間という、それぞれのバックグラウンドを活かした表現をどうすればうまく融合できるかを模索する中で、技術やデザイン、コンセプト、セオリーといった様々な要素を、ミニマムに表現の中に凝縮することができるジュエリーという存在に魅力を見出した二人は、これまで様々な素材の組み合わせを試み、まだ見ぬ表現を求めて手を動かし続けてきました。
その中で辿り着いたガラスという存在は、彼らにとって最も「光」を感じることができる素材であると話します。
2人の視点や感性が生み出すコレクションは、普遍的な記憶やエピソードからはじまり、その小さなきっかけとなった一滴が、やがて大きな川の流れとなっていくように、連続性をもって今も広がり続けています。
本展示では、川のほとりに佇む石や、その傍をゆったりと流れる水に、光が差し込むことむことで見えてくる美しい造形やシルエット、そして作品がもつストーリーを感じられるようなオブジェとジュエリーを、新作も含めて発表いたします。

Gleichenia
イギリスのロンドン芸術大学で彫刻を学んだ池ヶ谷香奈子と、空間デザインを学んだ池ヶ谷侑による東京を拠点に活動するコンテンポラリージュエリーユニット。
Gleichenia (グレイキニア) とは、シダ植物の一種である縁起物のウラジロの学名に由来します。
対になった葉のかたちを、アートとデザインの視点が重なる表現と捉え、新たな物語を紡いでいくことを想像しています。
胞子が新たな土地で芽吹き、生命を育むように、出自や価値観にとらわれない生き方に寄り添う表現を探求。
伝統的な枠を超え、多様な素材と技法で実験的なアプローチを試み、ジュエリーの新しい可能性を追求しています。