【数量限定】ホルムガード×ミッケラー ビアグラス2025販売中!

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特集暮らしを映す二つの質感、二つの温度 Warm or Cool

テーブルに置いた小さな花器や、夜にふっと灯すひとつの光、手にしっくり馴染むカップ。
そういう、なんでもない存在が、気づけば部屋全体の空気を変えてしまうことってありますよね。そこに漂うのは「温もり」なのか、それとも「透明感」なのか、はたまた凛とした存在か。
暮らしの空気をつくるものは、大きな家具や間取りだけじゃないと思うんです。ちょっとした質感や温度の違いが、人と人との距離を近づけたり、空間に静かな呼吸を生んだり。ぬくもりを纏ったWarmと、涼やかなCool。そのどちらを選ぶか、あるいは重ね合わせるかで、暮らしの表情は驚くほど豊かに変わっていく気がします。

炎と光のあいだで
54Celsius
Ambientec

夜の食卓に、小さな炎をひとつ灯すだけで、空気はふっと親密さを帯びます。猫の姿をした<54Celsius>の「PYROPET KISA CAT キャンドル」は、炎とともに少しずつ形を変え、やがて中から骸骨のような骨組みが現れる。ユーモラスで少し毒気を含んだその変化を眺めていると、思わず時間を忘れてしまう。炎の揺らぎは、時計の針をゆるめてくれるような不思議な力があります。部屋の明るさだけでなく、心のリズムまで変えてくれる。ひとりの夜にも、誰かと囲むテーブルにも、小さな驚きと余韻を残してくれます。

一方で、<Ambientec>のランプ「TURN」は、まるで反対のCoolな静けさを持っています。深みのある真鍮の色合い、指先ひとつで光の強さを調整できる繊細さ。弱くすれば柔らかく寄り添い、少し強めれば空間の輪郭をきりりと整える。ひとつの灯りで、部屋の温度も、思考の深さも変わっていく。
キャンドルの親密な炎と、ランプの理知的な光。同じ“灯り”なのに、導かれる時間の質がまるで違う。その対比が、暮らしの奥行きを描いてくれるんだと思います。

54Celsius / PYROPET KISA CAT キャンドル | Ambientec / TURN テーブルランプ

花を生ける、その器で
&Klevering
STUDIO COHAKU

花を飾るという行為も、選ぶ器によって印象が大きく変わります。<&Klevering>の「Vase amphi small」は、光を味方にするガラスの花器。層をなすように重なったカラーガラスが、光を受けるたびに変化して、花を浮かび上がらせます。円形劇場の階段を思わせるフォルムは、どこか舞台のようでもあり、花を挿さなくても空間に鮮やかなリズムを与えてくれる存在です。

対して、<STUDIO COHAKU>の「Weave」は、陶土とラタンを組み合わせて生まれた独特の花器。デジタル技術と手仕事を組み合わせ、職人がひとつずつ編み上げるという実験的なアプローチで作られています。無造作に花を挿すだけで、土のぬくもりや人の手の気配がにじみ出て、部屋の空気を穏やかに整えてくれる。日常にほんの少し詩的な余白を生み出します。ガラスの透明感か、土の温もりか。どちらを選ぶかで、同じ「花を迎える」という行為が、まったく違う物語を紡いでいくんです。

&Klevering / Vase amphi small | STUDIO COHAKU / Weave 花器

手にするカップの温度
Akihiro Woodworks
ATELIER MATIC

朝のコーヒーや夜の一杯。いちばん手に触れることの多い器は、暮らしの温度そのものを映しているのかもしれません。<Akihiro Woodworks>の「jincup ceramics」は、木工の感覚を背景に生まれたセラミックのカップ。丸みのあるフォルムが手にしっとり馴染み、陶器のあたたかさと木の造形的な感性がやわらかく溶け合っている。掌に包み込むだけで、呼吸がゆるみ、時間の流れが少し穏やかになる気がします。
一方で、<ATELIER MATIC>の「floating stone」は、ガラスの中に天然石が浮かんでいるように見えるグラス。ひとつひとつ異なる石が光を受け、ガラスの中で静かに表情を変えていく。その存在感は、まるで自然がそのまま日常に入り込んできたよう。温かさで心をほぐすか、冷たさで思考を澄ませるか。同じ一杯でも、器の質感ひとつで、時間の深さまで変わっていくんです。

【AkihiroWoodworks / アキヒロウッドワークス】jincup ceramics ジンカップ |  【Ateliermatic / アトリエマティック】floating stone グラス

炎と光、土とガラス、陶器と石。どちらが優れているということではなくて、その時々の気分や、過ごす時間に寄り添って選べるのがいいですよね。友人を迎える夜には、炎や陶器のあたたかみを。ひとりで過ごす朝には、光やガラスの透明感を。
たったひとつのアイテムでも、暮らしの景色は何層にも変わっていく。大きな模様替えをしなくても、花器や灯りを変えるだけで空間はまったく違う表情を見せてくれる。「Warm」を選ぶか、「Cool」を選ぶか。あるいはそのふたつを重ねて、その日の気分に合わせて温度を変えていく。そんな小さな選択の積み重ねが、自分の暮らしをそっと映し出してくれるのかもしれません。

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