• 開催:CIBONE CASE(銀座)
• 作家在廊日:10月7日(土)

2年ぶりのRITOGLASS / 永木 卓の個展を開催いたします。
今回も、良い意味で裏切らず、多くを語る必要がない、変わらず潔く、そして媚びることのない実直な作品が届きました。
もちろん、彼が手を動かす中で、作品は進化し続けるべきではあるし、彼の表現の欲求は込められているべきであると思います。
ただ、それはとても小さな小さなことのように思え、戸棚から取り出し、水を注ぎ、口をつけ、飲み干す、
その当たり前の動作の尊さが彼の作品の評価になるのかもしれません。
その当たり前の日常を丁寧に過ごすこと、それが彼の作品の魅力であると思います。

また、今回は彼の作品をピンク色のガラスで製作をお願いいたしました。
今までもグレーやアンバーをはじめ、彼は色を使用はしてきましたが、少しいたずらな気持ちで、作品のイメージが変わるかもしれない
ような色で製作をお願いしました。
それは、普段は黙々とガラスと対峙し一点に集中をし作業をしている彼をこちらに振り向かせるような、
その表情がどんな顔をしているのか、彼の作家としての表情が垣間見えることも楽しみです。