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2021.10.26
CASE: 42 Less is More RITOGLASS / Taku Eiki
CASE: 42
Less is More
RITOGLASS / Taku Eiki
2021年11月6日(土) - 11月21日(日)
- 開催: CIBONE CASE (銀座)
- 最終日は17:00まで *ご来店の際のお客様へのお願い
「Less is More」
松本にガラス工房を構えるRITOGLASS / 永木 卓の作品を想い、すぐさま頭の中に浮かんだ言葉です。
彼の作品に出合った時、直線や曲線で描かれたような、その凛としたたたずまいが、すっと視界へと入ってきました。
そして手に取り、目を凝らしてみてはじめて、見逃してしまいそうなほど微かで、それは丁寧な手仕事が見ることができました。大きく手跡を残すことは、ある意味作家を名乗る以上、個性という名の装飾として求められることかもしれません。
しかし、彼の作品の魅力は、最低限の手仕事の形でガラスという素材に実直に向き合った結果としての美であると思います。
肩の力を抜いて、自然とひとつのガラスのコップに手をのばしてもらうためだけの仕事。その時点で、そのコップが永木卓の作品である必要性はないのかもしれません。
作り手の手から離れた瞬間に、いつの時代の誰がどうやって生み出したものか、という前提は全て受け手に託され、そのガラスはいつのまにか日常の風景になじむのですから。
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