NEWS
2019.09.04
EXHIBITION: 37 ダイナミズム
EXHIBITION: 37
ダイナミズム
TORU HATTA
- 開催: CIBONE Aoyama
- 初日9月20日(金)は、17:00からのスタートとなります。
- レセプションパーティー:9月20日(金) 17:00 - 21:00
- 作家在廊日:9月20日(金) 17:00 - 21:00、9月21日(土) 12:00 - 19:00、9月22日(日) 12:00 - 19:00
進化の過程には、湧き上がる衝動と継続を信じることは欠かせない。
陶芸家 八田亨の前には、信じがたい数の土と火との対自がひたすらに続く。
土の持つ可能性を追い求め、土を焼ききるまで薪を焚く、
その先に見えるもの全てが、作家自身となり、また新たな進化を重ね作品がうみ出されていく。
彼が確かに踏みしめた一歩を見つめ、また再び窯を焚く姿に、その陶の持つ力に、震えるのである。
その結果が1000点を超え、作陶の末に並ぶうつわの数々であり、今回の個展を通して、人々の手に渡ることになる。
八田亨の手が常に躍動しているという事実、
「迫力」という言葉はこの時のためにある。
——
——
生きているうつわ。
大阪で作陶する八田亨さんの個展をうつわ祥見では過去2年にわたり、8月に開催しました。
彼の陶芸は、赤土に白化粧を用いた白掛や三島手など、薪窯焼成で納得がいくまで焼き続けるスタイルです。
みずからの焼きものを果敢に追い求める作り手の熱量は凄まじさを加速させ、盛夏に見事に熱く、結実した仕事をご覧いただきました。
焼きものは一進一退でやればやるほどわからなくなる、と八田さんは言います。
手応えを感じる一客のうつわと出合うために、作り手は轆轤をひき、窯に薪をくべ、焼き続ける…。
焼きものは作り手自身の生き方を投影し、うつわとなり、やがて私たち使い手の時間と重なり合います。
生きている実感が希薄と言われる昨今、彼の焼きものはリアリティそのものの魅力を放ちます。
白掛、三島手、新作の黒掛、熱量ほとばしる〈八田亨の焼きものの仕事〉をお見逃しなくご高覧ください。
企画協力:祥見知生 うつわ祥見KAMAKURA
photo by Yusuke Nishibe